ペットマーケティングとは、ペットの飼い主やペットに興味があるユーザーに対して行うマーケティングのことです。
現在、ペット関連商品・サービスを宣伝する方法は沢山あります。
この記事では、ペットマーケティングの詳しい解説のほか、主なペットマーケティングについても解説していきます。
ペットマーケティングとは?詳しく解説
マーケティングについて、近代マーケティングの父・マーケティングの神様と呼ばれるアメリカの経営学者 フィリップ・コトラー氏は、以下のように解説しています。
古いマーケティングは、セールス、広告、プロモーションなどをテーマとしてきた。
マーケティングのスキルセットで、もちろん、依然間違いではないが、今ではもっと広い意味で捉え直すべきだ。
新しいマーケティングは、ターゲット顧客に対してより優れた価値を創造し、コミュニケーションし、届けること。
そして、マーケティングは今、大きく変わろうとしている。
最新のマーケティングは、マーケティングを企業の成長エンジンと捉える。
※引用元:フィリップ・コトラーが語る「マーケティングは企業の成長エンジン!」(buisness leaders square wisdom)
ペットマーケティングで成功するためには、消費者に向けて商品・サービスの価値を的確にコミュニケーションすることが大切です。
主なペットマーケティング
- 雑誌広告
- ネット広告
- タイアップ広告
- モニター企画
次にペットマーケティングの方法4つを活用例とともに説明します。
①雑誌広告
雑誌広告は雑誌の誌面や裏表紙などに掲載される広告で、文章・写真・イラストを用いて、商品やサービスの宣伝を行います。
ペットマーケティングに主に使用される雑誌広告の種類は以下の3つです。
種類 | 概要 |
純広告 | 最も一般的な雑誌広告。 企業が雑誌の特定の枠を購入し、その枠に広告を掲載する。ある程度自由にデザインを設定出来るため、商品の知名度やブランディングを向上させたい場合に有効。 |
記事広告 | 雑誌の編集者が企業商品を紹介する広告。 広告感が少なく、読者に受け入れてもらいやすい。また文章ベースであるため、商品の詳細についても掲載できる。 |
連合広告 | 広告枠を複数企業で分けて掲載する広告。 読者の関心を惹きやすく、費用を抑えることが出来る。 |
ペット雑誌には飼い主向けのものから獣医師や動物看護師、トリマー向けの専門誌まで様々な種類があります。
そのため、雑誌広告は幅広い商品・サービスの宣伝に利用可能と言えるでしょう。
たとえば、
- 動物病院
- ペットシャンプー・ブリーダー
- トリミングサロン
- ペットシッター(広報誌:広告記事:ペットシッターサービス①、広報誌:広告記事:ペットシッターサービス②)
- 老犬・老猫ホーム
- ペットフード
- ペットおやつ
- ペットサプリメント
- ペット用品(犬グッズ雑誌広告)
など。
②ネット広告
ネット広告はインターネット上で行われる宣伝のことで、例えば以下のようなものが当てはまります。
- インターネットの検索時に表示される広告
- SNSのソーシャルメディアでスクロール中に出てくる広告
- ニュースサイトやブログなど、インターネットのページ上に表示される広告
など。
ネット広告のメリットは、インターネットユーザーの年齢・性別・地域等の属性や興味のある事柄、実際の検索キーワードなどにより、商品のターゲットに対して的確に広告を配信出来ることです。
またネット広告は、広告の配信データに応じて広告の内容や戦略を調整することもできます。
そのため、ネット広告はペットフード分野やペット用品分野、生体・サービス分野まで、幅広い事業で利用可能です。
③タイアップ広告
タイアップ広告とは、企業が外部のメディアや媒体と協力して自社商品を紹介・宣伝してもらう広告のことです。
広告の掲載先としては、主に雑誌やテレビCM、Webサイト、SNSなどが用いられています。
タイアップ広告を活用する場合のメリットは以下の通りです。
- 掲載先メディアの信頼性・影響力を活用できる
- 商品のターゲット層にアピールしやすい
- ユーザー目線で商品をPRできる
など。
近年ペットマーケティングにおいて、タイアップ広告は様々な企業で活用されています。
たとえば、以下のような商品です。
商品 | 活用事例 |
猫用おやつ | いなばCIAOちゅーる|映画『ライオン・キング』タイアップ「あなたのおうちの王様」キャンペーン |
ペットシャンプー | YouTuber「トイプードルのコロン」、ペットキレイ 顔まわりも洗える泡リンスインシャンプー 子犬・子猫用 |
犬用マナーベルト・マナーパンツ | いぬのきもちWEB MAGAZINE、ユニ・チャーム マナーウェア |
④モニター企画
モニター企画とは、ユーザーが商品を実際に使用し、感想や意見を回答する企画のことです。
企業は回答結果を口コミとして以下に利用し、消費者の購買意欲を促進します。
- インターネット
- 紙面
- チラシ
- 店頭ポップ
ペットマーケティングでは一般ユーザーではなく、有識者評価として獣医師・動物看護師・トリマーによるモニターを行うケースもあります。
有識者によるモニター企画の長所は、商品の信頼度アップやブランディング、競合との差別化に繋がることが出来る点が長所です。
まとめ
ペットマーケティングについて方法と活用例を紹介しました。
ほかにも公式HPやSNSの運用、パンフレット作成・サンプル配布、キャンペーンの実施といったマーケティングもあります。
ペットマーケティングを行う際には、商品やサービスを受け取るユーザーの目線でプロモーション・戦略を考えることがポイントと言えます。
ペトプロには、動物病院の立ち上げに携わったり、ペット向けサプリメント事業のプロジェクトマネージャー、獣医系の新規事業開発やプロダクトマネジメントを行っている獣医師がおります。
ペット関連商品・サービスの提供をお考えのかたは、お気軽にご相談くださいませ。