今回はペットアプリの開発についてご紹介します。
多くの人がスマートフォンを持つ時代、アプリはモノに比べて手軽にダウンロードや購入をしてもらえます。
そんなアプリ開発ですが、どのようなことに注目すればよいのでしょうか。
ペットアプリ開発の流れ
アプリ開発の技術としては、一般的なアプリとあまり変わりません。
しかし、今日ペットアプリは多く出回ってきているため、アプリを製作するにあたってどのようなものを開発するかしっかり案を練ることが重要になります。
どのような目的のアプリか決める
まずはどのような目的のアプリを開発するか決めましょう。
ペットアプリとひとくちに行っても色々な用途があります。
日頃の世話を記録するための飼育管理アプリ、投薬の記録などをする健康管理アプリ、写真を投稿したり、散歩仲間を探したりするペット特化のSNS、しつけなどの情報を伝える情報アプリ。
またそれらの機能に合わせて、ショッピングができるアプリもあります。
自社でどのような情報を発信したいのかまずは考えましょう。市場に既に似たようなアプリが存在しないかリサーチも大事です。
アプリを製作(自分で?委託する?)
どのようなアプリを開発するのか決定したら、製作の段階に移ります。
ここで選択をするのが、自分で製作するか、業者に委託するかです。自分で開発する場合はやはり専門的なITスキルが求められ易しいとは言い難いですね。
しかし自分のこだわりを十分反映させることができますし、慣れている方ならば自分で製作することで費用を最小限に抑えられるというメリットもあります。
一方、委託をする場合はプロにやってもらうため仕上がりの質が上がることに加え、スピーディーに製作されるでしょう。
ただ外部に委託すると、やはり費用がかさんでしまうのが現状です。委託先によってはクオリティに差が生じることもあります。
外部発注する際は委託先の実績(技術力)や相場の価格に見合っているかを確認しましょう。
テスト
アプリが製作できたらテストを行います。
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
テストはエラー防止、や品質に改善の余地がないかを調べるために必ず実施しましょう。テストはプログラムごとに正常に作用するか調べる単体テストと、それらプログラム同士の連結を調べる結合テスト、最後に全てのシステムが上手く作動するか調べるシステムテストの3つがあります。
※参考元:【2023年】アプリ開発の注意点・特徴・工程を解説! – Miichisoft | Your Success-Our Mission | Technology Companion
リリース・フィードバックを受けて改善
テストで問題点を解決したらリリースを行います。
リリースを行ったことで、テストの段階では見えてこなかった問題や使ってみてのフィードバックが得られます。
それらを受けて更に改善を加えましょう。
アプリの運営・宣伝
アプリの性能が安定してきたら、アプリの運営や宣伝に力を入れましょう。
アプリストアに載せただけではなかなかインストール数は増えないので、売り込みが重要です。
また当然のことですが、アプリのユーザーの情報管理等、運営者として責任を持つことも大切。運営まで外部に委託する場合はアプリ製作に加えてさらに費用が必要になります。
決して安いとは言えないので、委託する場合は運営・維持費用も見据えて検討しましょう。
ペットアプリ開発で必要なこと
アプリ開発ではニーズを知ることは基本中の基本。
アプリ開発は外注するケースも多くありますが、自分たちで作業しなくとも、ITスキルやデザインについての知識があるといわゆる「丸投げ」にならなくてよいです。
アプリのニーズ傾向を知る
ペットの飼い主がどのような情報を欲しているのかニーズを知ることはとても重要です。
自分が開発したいアプリがあっても、既に似たようなアプリが開発されていたら、競争になるかもしれません。
その競争に参入するか、路線を変更してニーズを掘り起こすかは判断にゆだねるかたちとなりますが、いずれにせよ市場の動向に沿ったアプリ開発が成功のカギとなります。
ITスキル・知識
外部に製作・運営・維持を委託する場合はあまり重要にならないかもしれませんが、自分(自社)でアプリ開発する場合やはりプログラミングやOSの知識等、専門性の高いITスキルが求められます。
先ほど述べたように外部委託では費用がかさむ上、自社での技術が育ちにくい問題があります。自社でアプリ開発の技術を持っておいた方が、将来的にはプラスに働くこともあるでしょう。
デザイン性
アプリの機能は最重要ですが、商品である以上デザイン性も大切です。
デザインというのは視覚的なポイントはもちろん、例えばほしい情報に何クリックで行けるかといったこともデザインに含まれます。デザインのコツはシンプルさや、共通認識のマークを用いる等様々です。
デザインを請け負ってくれる企業もありますので、相談してみると良いでしょう。
※参考元:アプリデザインの基本とは?~これさえ押さえておけば失敗しない~ | アプリ開発ラボマガジン (vitalify.jp)
マーケティング戦略
アプリはアプリストアに納品して終わりではありません。沢山インストールしてもらう必要があります。
マーケティングの方法としては、アプリに評価システムを導入して、満足度をデータ化し売りにする、オンライン広告を載せる、ブログやSNSを利用する(インフルエンサーに紹介してもらう)、キャンペーンを行うなどが挙げられます。
ペットアプリ開発の注意点
最後にペットアプリ開発の注意点について説明します。
個人情報保護や著作権法は有名ですが、わかったつもりにならず必ず細部まで調べましょう。
法律や制度面において理解がないと、知らず知らずのうちに法律に違反する可能性があります。また、ビジネスである以上採算の確保も重要です。
個人情報保護
アプリ開発の上で留意しなければならない法律はたくさんありますが、特に注意しないといけないのが個人情報の取り扱いです。
個人情報というのは個人の氏名、アドレス、住所はもちろん現在の位置情報も含みます。
昨今、顧客の個人情報流出がたびたびニュースになっていますが、このようなことは顧客の信頼に大きく関わるので絶対に避けなければなりません。アプリには必ずプライバシーポリシーを載せ、ユーザーに同意を求めましょう。
アプリ開発に関わる法律
上記で個人情報保護について説明しましたが、アプリ開発において他にも守らなけらばならない法律・規制が多く存在します。
特定商取引法 | 消費者の保護を目的とし、販売条件や返品する時の条件等、利用者に対して明確な情報提供することが義務付けられています。特定商取引法 | 消費者庁 (caa.go.jp) |
資金決済法 | 電子マネーや仮想通貨を安全に用いるための法律です。不正防止や決済の透明性の確保が義務付けられています。資金決済に関する法律 | e-Gov法令検索 |
景品表示法 | 利用者に誤解を与えるような表示は禁じられています。景品表示法 | 消費者庁 (caa.go.jp) |
著作権法 | アプリで使用する画像、音声、動画が著作権法に抵触しないか、また開発したアプリを著作物としてどのように守っていくか真剣に検討しましょう。著作権法 | e-Gov法令検索 |
不正競争防止法 | 偽装、モノマネや誇大広告を規制している法律です。不正競争防止法の概要 (METI/経済産業省) |
このように順守しなければならない法律があります。
必要に応じて法律の専門家に相談すると良いでしょう。
採算が採れるか
採算が採れるかもとても重要です。せっかくよいアプリを開発しても採算が取れなければ元も子もありません。
アプリ内で売り上げには広告、課金、サブスクリプション、アプリ内での自社製品の販売等が挙げられます。
アプリをリリースしたての頃はユーザーも少なく、なかなか採算が厳しいかもしれませんのでアプリを開発する際には明確な予算をたて、将来的にそのコストをどのように回収していくかしっかりプランを練りましょう。
開発費用についてはネット上などで調べて概算することもできます。
まとめ
ペットアプリの開発について説明してきました。
ペット用品はモノだけでなく、アプリといったIT分野にも広がってきています。
ペットアプリの開発について、質問、ご相談等がございましたら、お気軽にご連絡ください。