今回はペットゲージの開発について説明します。
おうちで使うゲージから飼育施設で使うゲージまで様々ありますが、開発にあたってどのようなことに注目すればよいのでしょうか。
ペットゲージの必要性
ひと昔前ではペットを屋外で飼うことも多く見られました。
しかし、現在は大多数のペットが室内で飼育されています。ペットは大事な家族の一員ですが、家族とはいえヒトと同じようにワンちゃんネコちゃんにも自分だけのスペースは必要ですよね。
また、ペットゲージはペットがいたずらや誤食で怪我をしたり、留守番中の事故を防ぐといった効果もあります。
室内での飼育、自分だけのスペース、事故防止といった理由からペットゲージは必要になってきます。
ペットゲージ開発の流れ
ペットゲージの必要性をご理解いただいたところで、ペットゲージの開発の流れを見てみましょう。
形状・デザイン決定
まずは形状やデザインを決定します。
ゲージはどうしても汚れてしまうものなので汚れの目立たない色にする、掃除がしやすいように天窓をつける、扉の開閉音を抑えるようにする、移動させやすいようにキャスター等の付属品をつける、ペットがストレスを感じすぎないよう目隠しカーテンをつける、等々工夫が必要です。
試製作・検査
形状やデザインが決まったら試製作し、製品として妥当か検査をしましょう。
ペットフードやペット用のトイレ等のペットアイテムは委託生産する企業が多くありますが、ペットゲージの委託生産で調べるとあまりヒットしないかもしれません。
しかし、会社の事業がペットゲージでなくても、例えば金属加工メーカーなど、特注で製造を受けてくれるところもあるので、加工メーカーを調べてみたり、問い合わせてみると良いです。
当社でもお調べが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
販売路の確保
製品としてのメドが立ったら、販売路について考えましょう。
ペットゲージは他のペットグッズよりも大きく、かさばるため店頭販売の他に通販サイトでの販売も有効。
いっきに売り出すのが不安なら、限定的な地域でテストマーケティングを行い、消費者からレビューを受けるのも確実な一手です。
ペットゲージ開発で必要なこと
ここまでペットゲージ開発の流れについて説明してきました。ではペットゲージを開発するにあたって必要なこととは何でしょうか。
ニーズの把握
ペットゲージに限りませんが、製品を開発する際は必ずニーズを把握をしましょう。
ペットゲージで考えてみると、柱が壊れてしまう、トイレの悪臭、インテリアに合わない、誤飲しやすいパーツがあるなどのトラブルが挙げられます。
このような消費者のお悩みに解決するような商品を開発することで、支持を得られやすくなります。
適切な素材の使用
また、デザイン性機能性はもとより、適切な素材を使用することも必要です。
特に大型犬等体格の大きいペットでの使用を想定している場合、ゲージにぶつかった拍子にゲージごと倒れるおそれがあります。
プラスチックや布を使用したものはデザイン的に魅力があっても、ガシガシに噛まれてすぐボロボロになってしまうかもしれません。ペットゲージが錆びてしまってはペットの健康が不安です。
このように、耐久性、持続性を念頭に適切な素材を探しましょう。
ペットゲージ開発の注意点
最後にペットゲージ開発の注意点についてご紹介します。
製品を製作することは安全責任も負うことを忘れないで下さい。
構造の安全性
まず考慮するべきは構造の安全性です。
先ほど適切な素材の使用についてでも少し触れましたが、ペットがぶつかった時に倒れてしまうような構造では大変危険です。
またネコは狭いところが好きなので、ペットゲージの間にうっかり挟まって骨折、最悪の場合は窒息死してしまうかもしれません。
開発する際はこのようなことを想定して構造に欠陥がないか確認しましょう。
販売する際は使用上の注意として明記しておくことも事故を防ぐことにつながります。
※参考元:アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」契約者に対し、インターネット上でアンケートを実施
動物愛護法に基づく適切なゲージの大きさ
ペットゲージがペットにとって適切な大きさかにも配慮が必要です。
特に家庭用ではなく飼育施設用を念頭にしている場合は「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)で飼育頭数に応じた適切なゲージの大きさが決められています。
また施設用でなくても、ペットゲージ内でペットが十分に体を起き上がらせることができるか、ある程度は動き回れるかは動物福祉の観点から当然守るべきことでしょう。
ペットゲージがどのくらいの大きさのペットを想定しているのか、説明を加えておくと、消費者が大きさを見誤って買うことを防げるでしょう。
まとめ
ペットゲージの開発について流れ、必要なことや注意すべきことを紹介してきました。
ペットゲージの開発に興味がある方、ペットゲージでなくてもペットグッズの開発に関心がある方は是非ぺトプロまでご相談ください。