今回は家畜伝染病予防法に基づく輸出動物および輸入動物の検査手続きについてご説明します。
家畜伝染病予防法とは
家畜伝染病予防法とは家畜の伝染性疾患の発生および蔓延防止を目的とした農林水産省管轄(動物検疫所)の法律です。
動物を輸入または輸出する際は検疫の観点から提出書類、検査が必要となります。
※参考元:家畜伝染病予防法(昭和二十六年法律第百六十六号)(e-GOV法令検索)、動物の輸出入:動物検疫所 (maff.go.jp)
【動物を輸入する際】輸入動物の検査手続について
輸入動物の検査の流れは以下のようになります。
- 輸入届出
- 臨船検査
- 係留施設収容(動物により期間が異なります)
- 臨床検査・採血
- 血液検査・微生物学的検査
総合判定により合格となれば国内に持ち込むことができます。
輸入動物検の検査手続に必要な書類は次のようなものが挙げられます。
必要書類
- 動物に輸入に関する届出書…輸入に先立ち提出
- 動物輸送計画書…到着港での作業について家畜防疫官と打ち合わせの際に提出
- 係留施設に係る届出書…係留検査について家畜防疫官と打ち合わせの際に提出
- 動物管理人についての届出書…動物の飼養管理に関して知識経験を持つ人を届け出る。
- 輸入検査申請書…船舶または航空機の到着の7日前に提出
提出先
動物の輸入に関する届出書 | 動物検疫所長 |
動物輸送計画書 | 到着港の動物検疫所 |
係留検査に係る届出書 | 係留場所の動物検疫所 |
動物管理人についての届出書 | 係留場所の動物検疫所 |
輸入検査申請書 | 係留場所の動物検疫所 |
【動物を輸出する際】輸出動物の検査手続について
輸出動物の検査は以下のようになります。
- 輸出申請
- 係留施設収容(動物により期間が異なります)
- 臨床検査・採血
- 血液検査・微生物学的検査
その他相手国が求める検査を実施し、特に所見がなければ輸出することができます。
輸出動物の検査手続きも書類が必要になります。
必要書類
- 輸出検査申請書…出港前に提出
提出先
輸出検査申請書 | 動物検疫所長 |
まとめ
今回は動物の輸出入に関する手続き、必要書類についてご紹介しました。
書類によって提出するタイミングや提出がやや異なるので、注意しましょう。