【ペットマット開発をお考えの方】開発の流れと注意点

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今回はペットマットの開発についてご紹介します。

家の中でペットを飼うのが当たり前になってきている今、ペットの足元をケアすることはとても大切です。

ペットマット開発の主な流れ

最初にペットマット開発の流れについて見ていきましょう。

どのような目的のペットマットを作るか 

ペットマットと言っても様々な機能や種類があります。

どのような層をターゲットにしてペットマットを開発するか最初に決定しましょう。

ペットマットの種類

生活スペースに敷くマットフローリング保護、脱臼防止
ベッドとして使用するマット介護、暑さ寒さ対策

生活スペースに敷くマットはフローリングが痛まないように保護する働きがあります。

また、フローリングはペットにとって滑りやすい環境であるため、マットを敷くことで脱臼や骨折を防ぐことができます。

ベッドとして使用するマットは、老犬の介護暑さ寒さ対策用

ヒトと同じで、介護が必要なペットは自由に動き回れないため、床ずれを起こしてそこから症状が悪化することがあります。

また動物はヒトと体温が異なるため、ヒトの居住環境の温度が必ずしも最適とは言えません。マットで暑さ寒さ対策をすることで家じゅうの冷暖房を調節しなくても良くなるでしょう。

※参考元:PETOA -ペトア- 犬用床ずれ防止エアマット(株式会社ハイビックス)

試作(共同開発も)

製品のコンセプトが決まったら試作の段階に移ります。

もともと床ずれ防止のマットの市場はありましたが、ペットに関しては市場が大きくありませんでした。

しかし、ペットの高齢化技術治療方針の変化により、ペットのマットは注目されはじめ、今は床ずれや温度調節の機能を兼ね備えた製品を大学と共同で開発しているメーカー※もあります。

※参考元:「犬の床ずれを解消したい」介護製品の製造技術を活かして犬用エアマット『PETOA』を開発|ワンクォール (cainz.com)

検査

試作して納得のいく形になったら検査にかけます。

敷いても滑らないか繊維に引っかかって怪我をしないかはもちろん、通気性温度調節圧力のデータを取って定量的に検査すると商品としての信頼度が上がるでしょう。

また、製作したものが電化製品にあたる場合は電気にまつわる事故が起きるような不備がないか徹底的に確認します。

※参考元:介護用マット(ユニ・チャームペットPro)

ペットマット開発で必要なこと

次にペットマット開発で必要なことについて見ていきましょう。

床に関するトラブルを知る

商品を開発するには消費者のニーズを知ることは重要です。

ペットと暮らすにあたっての床のトラブルは以下のようなものが挙げられます。

  • 床が傷つく
  • ペットのニオイがきつい
  • デザイン性

いくらペットがかわいらしくても、爪で床が傷ついたり、ペット特有のニオイが家の中でこもるようではやはり気になるものです。

フローリングを張り替える手もありますが、マットの方が安く抑えられるのが強みです。このようなニーズに答えることで、市場での支持を得られやすくなるでしょう。

繊維に関する知識を理解しておく

繊維に関する知識とはどのようなものでしょうか。

引っ掻きに強い繊維汚れをはじきやすい繊維を使用することで、製品の質が高まります。

最近では光消臭機能を備えた繊維でマットを開発したというメーカーもあります。

またヒトの介護現場で用いられていた知識をペットにも用いることで体に負荷の少ないマットに仕上げることができるでしょう。

※参考元:ペット用マットの開発について(kuraray)「犬の床ずれを解消したい」介護製品の製造技術を活かして犬用エアマット『PETOA』を開発|ワンクォール (cainz)

電気器具に関する知識を理解しておく

開発したペットマットが電化製品にあたる場合は、電気器具に関する知識も必要になります。

配線などはペットが噛んでしまい危険になりるので頑丈にするために専門の業者に委託することも検討しましょう。

ペットマット開発の注意点

最期にペットマット開発の注意点について紹介します。

手入れのしやすさや衛生面の確保

ペットマットはどうしても汚れてしまうものです。

家で洗濯できる、分解できる、重量がありすぎない等飼い主の手入れの負担を軽くすることで、衛生面を確保することができます。

パーツに分けることで、手入れのしやすさを向上させるだけでなく、質の良い製品ならばパーツだけ買い替えてもらうことで、顧客層を安定させやすくなります。

安全性の確保

構造的な安全性(床に敷いても滑らないか、繊維に爪が引っかからないか、や電化製品に関する安全性には十分に留意します。

とくにペットを留守番させている間に事故が起きるのはとても心配です。

例えばペットは温度調節ができないので、低温やけどのおそれがあります。

万全を尽くしていても、購入者への周知を忘れないようにしましょう。

まとめ

今回はペットマットの開発について開発の流れ、必要なこと、注意点について説明しました。

ペトプロには獣医師が在籍しており、ペット用品の開発に興味がある方のご相談をお受けしています。

製品開発を検討している方も、話だけ聞いてみたいという方もお気軽にお問い合わせください。

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Toshiyuki Uwai
ペトプロ代表

獣医師免許保有。
企業動物病院の現場マネジャーを3病院で経験。
現在は、動物に関係する教育・人材・webマーケ事業などを展開中。