【ペットフードの監修について】ご相談や依頼受付中!現役獣医師が監修

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ペットフードの監修とは、ドッグフードやキャットフードを製造・販売する際に、獣医師や大学・管理栄養士といった専門家から商品の確認やアドバイスを受けることです。

獣医学的知見に基づいた監修をつけると、商品の権威性が上がるため、ブランドイメージや商品価値の向上につながります。

この記事では、ペットフードに監修をつける理由とメリット、監修の際の注意点や流れについて解説します。

ペットフードに監修をつける理由とメリット

  1. 獣医学的知見に基づいた栄養設計が可能
  2. 安全性・信頼性を確保できる
  3. 競合との差別化につなげられる

まずはペットフードを製造開発・販売する際に、獣医師や専門家の監修をつける理由とメリットを3つ紹介します。

1.獣医学的知見に基づいた栄養設計が可能

ペットフードに監修をつける理由・メリットの一つは、獣医学的知見に基づいた栄養設計を行うことが出来る点です。

ペットフードを栄養の偏りなく製造するためには専門知識が必要。

ペットフードの栄養基準については、米国団体AAFCOが基準を制定しており、日本のペットフード公正取引協議会もこの基準を採用しています。

たとえばペットに必要な栄養素の種類として以下があります。

  • タンパク質とアミノ酸
  • 脂質と脂肪酸
  • ミネラル
  • ビタミン、その他

※参考元:AAFCO2016年版における犬猫の栄養素プロファイル概要(前編)(追田順哉、ユニ・チャーム株式会社)AAFCO2016年版における犬猫の栄養素プロファイル概要(後編)(追田順哉、ユニ・チャーム株式会社)

市販のペットフードでは、上記の栄養素を配合するだけではなく、ペットの嗜好性や実際に体内に入った後の消化のしやすさについても考慮し、栄養バランスの調製を行っています。

またペットフードの開発時には、犬・猫のライフステージに合わせた栄養バランスの調整など、様々なニーズに合わせた栄養設計が必要です。

そのためペットフードの監修をつけることは、より良い商品を開発する上で、大きな理由・メリットになると言えるでしょう。

※参考元:大切なペットの健康は毎日の気配りから。〜健やかなペットライフのために知っておきたいこと〜(ペットフード公正取引協議会)

2.安全性・信頼性を確保できる

ペットフードの監修は、商品の安全性・信頼性を確保することもできます。

現在、健康的で安心・安全な素材を使用したプレミアムフードの需要増加と共に、ペットフード市場では獣医師との共同開発や監修・ 推奨が訴求されています。

プレミアムフードとは、栄養価や安全性等に配慮した高付加価値・高価格帯のペットフードのこと。

また、猫の飼い主に対するキャットフードに関するアンケートでは以下の回答結果となりました。

キャットフードに関する意識調査レポートを発表!(PR TIMES)

※画像引用元:【ぽぽねこ】キャットフードに関する意識調査レポートを発表!(PR TIMES)

キャットフードの購入時に意識することは?(複数回答可)

  1. 安全性が高い、または高そう…54%
  2. 原材料が明確であること…47.3%
  3. 信頼できるブランドであること…40.7%

上記3つの回答が価格が安いことの12.5%を上回り、安全性・信頼性を重視する飼い主が多いことがわかります。

監修では、専門家による成分分析や品質証明を受けることが可能です。

商品の安全性・信頼性を確保して自社のイメージアップに繋げることができる点は、ペットフード監修のメリットと言えます。

3.競合との差別化につなげられる

ペットフードに監修をつける理由とメリットの3つ目は、競合との差別化を図ることが出来る点です。

犬の飼い主に対するアンケートでは、犬との生活における1番の関心事は健康面であり、相談先としては動物病院が全体の約70%を占めました。

ペットの飼育に関する相談先

※画像引用元:【犬との暮らし調査】犬を飼う1,640人にアンケート 約70%の飼い主が、犬の飼育で困ったら動物病院へ(共立製薬株式会社)

ペットの飼い主にとって、獣医師は最も信頼できる相談先の1つと言えます。

ペットフード監修では、獣医師によるリアルなコメントや製品評価を得ることができ、マーケティングに使用することも可能です。

獣医師の監修が入ることで、商品の品質が担保されたものになり、競合他社との差別化につなげられます。

ペットフード監修の注意点

つづいて、ペットフード監修の際の注意点についてです。

ペットフードの監修をつける場合には、以下の2点に気をつけましょう。

  1. 消費者に伝わりやすい言葉・データを提示する
  2. 監修獣医師の専門分野を確認する

1.監修獣医師の専門分野を確認する

ペットフード監修では、監修獣医師の専門分野の確認が大切です。

一口に獣医師と言っても、得意とする専門分野は人によって様々です。

たとえば、

  • 内科
  • 外科
  • 整形外科
  • 栄養学
  • 行動学

など

獣医療は、論文報告や学会発表など、日々新しい知見が発表され情報が常にアップデートされています。

監修する獣医師が栄養学やペットフードに関する最新情報に詳しくない場合、商品の信頼性に影響する可能性もあるため、注意が必要です。

ペットフードに監修をつける際には、事前に獣医師の専門分野について、依頼対応が可能かどうか確認しておきましょう。

2.消費者に伝わりやすい言葉・データを提示する

ペットフード監修において次に1つ注意したい点は、消費者に伝わりやすい言葉やデータを提示することです。

獣医師や専門家が使用する言葉には、医療用語など一般の消費者にとって分かりにくい表現も含まれています。

そのような表現やデータをそのまま使用してしまうと、商品の魅力が上手く伝わらず、かえって消費者の購買意欲が低下してしまうケースも多いです。

監修内容をマーケティングに使用する際には、医療用語を用いずに噛み砕いた表現にしたり、写真や図・イラストなどを用いて、商品価値を的確に伝えることが大切です。

ペットフード監修の流れ

ペットフードの監修は以下の流れで行います。

  1. 問い合わせ
  2. 相談・打ち合わせ
  3. 依頼
  4. 納品

一般的な商品監修を行う場合と基本的な流れは同じです。

まとめ

以上、ペットフードに監修をつける理由とメリット・注意点や流れについて解説しました。

ペットフード監修を行う際には、監修の経験・実績のある専門家に依頼することで商品の信頼性や権威性を高めることがポイントです。

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Toshiyuki Uwai
ペトプロ代表

獣医師免許保有。
企業動物病院の現場マネジャーを3病院で経験。
現在は、動物に関係する教育・人材・webマーケ事業などを展開中。