コロナ禍でのペットブームにより犬の新規の飼育頭数は約42万6千頭と過去10年で一番多くなっております。
(参照:一般社団法人ペットフード協会)
また、ペット市場は2021年度に1.7兆円、毎年1~2%伸びているため、年間200億前後の成長をしています。
新規参入も可能性としては多くあるのではないでしょうか?
(出典:株式会社矢野経済研究所)
ペットビジネスアイデア1:プレミアムフード
買ってる子たちが毎日食べるペットフード。そのため、かなりこだわりも持ったフードも増えてきております。
また、UGC生成マーケティングにより、「あの人がこれを食べさせているなら自分もそうしたい!」と考える機会も増えているのではないかと思います。
プレミアムフードとは、高品質な原材料を使用し、添加物も必要最小限にしたドッグフードのことを指すことが多いです。
下記のようなものがプレミアムフードを判断するための基準の一つとなります。
- 動物性タンパク質が豊富なフード
- 原材料の産地や加工工場が確認できるフード
- 香料、着色料、合成酸化防止剤など、人工添加物が最小限に抑えられているフード
- 食物アレルギーに配慮したフード(グルテンフリー等)
(参照: https://foodiedogs.com/blogs/blog/what-is-premium-dog-food )
ただし、プレミアムフードの開発の注意点としては、総合栄養食として販売するのであれば、必ず栄養バランスの偏りがないかをチェックする必要があります。
あまりにも素材にこだわるにあたり栄養バランスまで崩れないようお気をつけてください。
プレミアムフードの代表例として、事例を2例紹介します。
犬猫生活:低温加熱製法を用いた総合栄養食
「この子には、ほんとうに健康によいものを食べさせてあげたい。」
出典:犬猫生活
犬猫生活は、飼い主としてのそんな当たり前の気持ちからはじまりました。
すこしでも長く、この子の健やかな時間が続くように。
おいしい食事を、楽しんでもらえるように。
犬猫生活の商品の研究・開発・製造には、そんな想いとこだわりが、つまっています。
犬猫生活さんは販売実績1500万食を誇るD2Cによる総合栄養食の販売を行っております。
無添加へのこだわりや利益の20%を保護犬猫のために活用するという社会的意義の確立等様々な特徴を持った企業です。
開発への理念や想いの発信がしっかりできており、共感の得られるプレミアムフードだと思います。
私自身も今回の記事を書くにあたり、改めて犬猫生活さんについて勉強させていただいたのですが、ファウンダー・マーケット・フィットがここまでうまくいっている企業様もなかなかないのではないかと感じました。
PETOKOTO FOODS:フレッシュフード
次に紹介するのはPETOKOTOさんからのPETOKOTO FOODSです。
犬猫生活さん同様かなりの販売実績を誇っております。
(※画像参照元:https://foods.petokoto.com/)
プロダクトの内容としては、犬猫生活さんと同様のヒューマングレードのものですが、販売に至るまでに様々な事業を展開しペットフード販売に至ったというのが異なる点かと思います。
PETOKOTOさんが展開していたのは、
- PETOKOTO MEDIA
大切な家族である愛犬・愛猫と、健康で幸せな人生を一緒に楽しみたい。
そう願う人たちのためのペットライフメディアです。
獣医師やトリマーをはじめ、100名以上の専門家が執筆。病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる情報を幅広くお伝えします。 - OMUSUBI
登録保護団体数No.1(※PETOKOTO調べ)。
独自の審査を通過した保護団体のみが募集を行える、審査制マッチングサイトです。
データを活用した相性診断を行うことでお迎え時のミスマッチを防ぐなど、保護犬猫と「一生の家族」との出会いをサポート。
日本に保護犬猫から迎えるという新たな選択肢を広めていきます。
上記のようなビジネスも展開してリードを伸ばした上に、プレミアムフードの販売も行っておりました。
資金調達もうまく、計10億円近い調達に成功しております。
富士経済さんの記事によると、プレミアムフード業界は参入企業の増加や販売チャネルの多様化が進み、2027年にはフレッシュペットフードの市場規模は2023年見込の2.5倍に拡大すると予測されています。(参照: https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP655166_W3A510C2000000/ )
ペットビジネスアイデア2:サプリメント事業
ペットへの健康意識の上昇に伴い、ペット向けのサプリメント市場の可能性は大いにあるのではないかと考えております。
2019年に富士経済さんから出ている「ペット関連市場マーケティング総覧」によると、2018年のサプリメント売り上げは63億円(昨対比6.8%増)と言われております。
(※参照元: https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=19044&la=ja )
単純計算で2024年90億円を超える市場に成長するのではないかと思っております。
サプリメント事業は、乳酸菌やプロバイオティクスがメインとなっていますが、CBDのような人でも流行っているようなサプリメントも少しづつペット業界に参入してきているので、狙い目かもしれません。
ペットビジネスアイデア3:老犬向けプラットフォーム
ペットの寿命が高齢化するに伴い、需要は拡大していると思います。
一般社団法人ペットフード協会が実施している「犬猫飼育実態調査」によると、2023年の犬の平均寿命は14.62歳、猫の平均寿命は15.79歳でした。
10年前の犬猫の平均寿命は犬が13.9歳、猫が14.4歳だったことを踏まえると、この10年間で犬は0.72歳、猫は1.39歳寿命が延びています。
(※参照元::https://petfood.or.jp/data/chart2023/3.pdf)
老犬のケアは難しく、遠吠えをしてしまったり、糞尿を漏らしてしまったりする子など多くいます。
- 自身も高齢になって、たまにはワンちゃんのお世話を頼みたい方
- 自身も介護が必要になってしまった方
上記のような方がメインのターゲットになると思います。
社会的意義のある事業なので、やりがいはあると思います。
老犬マーケットに興味のある方は参入してみるのもいいかもしれませんね!
まとめ:ペットビジネスのアイデアはペトプロにご相談ください
ペット業界で事業をするヒントは見つかりましたか?
自分に合った領域を見つけ、ペット業界で新たなチャレンジをしてみてください。
新たな事業が決まれば、ペトプロはペット業界で成功するためのサポートを行います!その際はご相談してくださいね!